新築で平屋住宅を検討している人必見!メリットからデメリットまで解説

茨城県つくばみらい市にある完全自由設計の工務店「株式会社RISE」です!
新築を建てるとき、最近流行りの平屋住宅を検討されている方も多いのではないでしょうか。
しかし、イメージはできても、平屋住宅の特徴には詳しくない人も多いでしょう。
家の構造には色々種類がございますが、平屋住宅はどんなものか?
本記事では、平屋住宅の概要からメリット・デメリットまで分かりやすく解説いたします。
平屋住宅とは?
平屋住宅とは、1階建てのみの家です。
国民的アニメで有名なサザエさんやちびまる子ちゃんが住んでいるような家をイメージしていただければ分かりやすいのではないでしょうか?
また、ひと昔前や人の少ない地方では、このタイプの家が主流というイメージも強いでしょう。
ただ、最近ではデザイン性の高い新築が建てられるようになったことから、再度平屋住宅に注目が集まっています。
実際、国土交通省が行った平屋の年間着工件数は、2014年1月時点では2567件でしたが、2019年7月の調査時には4417件に伸びております。
この事から、平屋住宅の人気が上がっていることが分かるのではないでしょうか。
●他の家の構造との違いは?
家の構造には、他にも総2階や部分2階と呼ばれるものがあります。
平屋住宅とこれらの違いは何なのでしょうか?
まず総2階とは、1階と2階の延べ床面積がほとんど一緒で同じ構造をしている住宅のことです。
作業着のつなぎのごとく、1階と2階が繋がっているのをイメージ頂けると分かりやすいでしょう。
シンプルな形状から建築費用を抑えられたり、工期を短縮できたりとコンパクト面でのメリットが多いです。
これに対し部分2階とは、1階よりも2階の面積が小さく、凹凸形状になっている住宅のことです。
平屋や総2階よりも複雑な形状をしているため、工事費用は高くなります。
ただ、その分スペースを確保しやすく、部屋の間取り面においてはメリットが大きいです。
※総2階と部分2階に関しては別の記事で詳しく触れていますので、そちらをご参照ください。
平屋住宅のメリット
平屋住宅の特徴をもう少し詳しく見てまいりましょう。
まずはメリットをご紹介いたします。
●バリアフリー効果!高齢者や子供が過ごしやすい
2階建ての住宅は、階段での上り下りが大変になったり事故が起きやすくなったりします。
特に子どもや足の不自由な高齢者は、事故を起こすリスクも高まるでしょう。
一方、平屋住宅はワンフロアに全てのスペースを設けられるため、バリアフリーを実現できます。
●家族とコミュニケーションを取りやすい
平屋は全ての部屋が1階なので、家族とのコミュニケーションも取りやすくなります。
普段のさりげない挨拶に加え、家族に何かあったときでも気付きやすいでしょう。
●生活動線がシンプルに!掃除や洗濯がやりやすい
平屋は生活導線がシンプルになることで、掃除や洗濯が楽になるというメリットもあります。
例えば、洗濯物なら1階で洗濯したものをわざわざ2階に運ぶ必要はなくなります。
掃除をするときも、掃除機を1階から2階に持ち運ぶという手間が省けます。
●階段のスペースをカットできる
1階建ての平屋は、もちろん階段のスペースが不要です。
階段が無くなる分、家の中のスペースが広くなるので、間取り図や家具の配置図も考えやすくなります。
●メンテナンス費用を安く抑えられる
住宅に住む上で避けて通れないのがメンテナンスです。
家の劣化を防止するために、ペンキを塗り直したり屋根を張り替えたりしなければなりません。
家のメンテナンスは数年~10年に一度と頻度は低いですが、相応の値段が必要です。
上述した作業費に加え、足場を組むだけでもお金が掛かります。
それが平屋住宅の場合、2階建ての住宅ほど大がかりな足場を組む必要がないため、費用を安く抑えられます。
長期的な視点でコストを抑えられるのも、魅力ではないでしょうか。
平屋住宅のデメリット
1階だからこそメリットの多い平屋住宅ですが、デメリットもあります。
5つまとめましたので見てまいりましょう。
●圧迫感がある
周りに2階や3階建ての建物があると、圧迫感を感じるかもしれません。
都心部など、住宅が密集している場所で平屋を考えている人は、周囲からの圧迫感も視野に入れておく必要があります。
●水害に弱い
洪水や高潮など、大規模な水害が起きたとき、平屋だと2階に避難することができません。
最悪の場合、家全体が浸水してしまうリスクがあります。
平屋に限った事ではありませんが、新築を建てるときはハザードマップを参考にした上で建てる場所を決めましょう。
●敷地面積を確保しないといけない
平屋は1階に全てのスペースが集束されるので、その分敷地面積も広くなります。
例えば、総2階を基準に考えるのであれば、単純に2倍の面積は必要となるでしょう。
土地が広くなるのは避けられないので、平屋に見合った土地を探さなければなりません。
また、土地が広くなることで、一般的に工事単価の高いとされている基礎と屋根の工事費用も掛かりやすい傾向にあります。
場合によっては、2階建ての住宅よりも高くなるでしょう。
●採光性や風通しが悪くなる
部屋数が多くなると、外との接触が少ない中心部分の部屋は、採光性や風通しが悪くなりがちです。
こうしたトラブルを避けるためには、天窓を設けたり家の構造をコの字やL字にしたりするなどして工夫しなければなりません。
●外からの視線が気になる?防犯面が少し心配
全ての部屋が1階となる平屋は、外からの視線も感じやすくなります。
人の視線が多くなると、防犯面でも心配になるでしょう。
そのため、人目が気になる場合は外構などを設けて視線を遮断する必要があります。
平屋住宅はどんな人に向いている?
ここまで平屋住宅の特徴を解説してきました。
しかし、結局のところ「どういった人に向いているのか?」ですよね。
おさらいの意味も踏まえ、向いている人と向いていない人を見てまいりましょう。
●平屋住宅に向いている人
下記に該当する人は、平屋住宅を検討してみてください。
・家族に高齢の方や幼い子どもがいる=階段の上り下りによる事故のリスクが高くなるから。
・掃除や洗濯を楽に済ませたい=階段での上り下りの手間が省けるから。
・長期的なメンテナンス費用も想定している=大がかりな足場を組む必要がないため、メンテナンス費用は安く抑えられる。
上記3つのポイントを特に意識する人は、平屋住宅が向いているでしょう。
●平屋住宅に向いていない人
一方、下記に該当する人は、平屋住宅に向いていないかもしれません。
・都心部に建築予定=周りに住宅が多く圧迫感が高くなるから。
・建築費を抑えたい=面積の拡大に伴って、工事費が高くなる場合がある。
まとめ
本記事では、平屋住宅について解説しました。
平屋はデザイン性の幅が広まったことや利便性の高さから、昨今再び注目を浴びています。
しかし、当然ながらメリットばかりとは限りません。
総2階や部分2階構造の住宅とも比較しながらじっくり検討されるといいでしょう。